2026年9月12日土曜日

2026年9月12日(土)書棚を整理したら!

 

この写真の本は、書棚を整理して発見したのです。こんな本があったとはびっくり!もちろん私のものではなく、亡き夫の蔵書の中にあったものです。現在我が家の書棚にある本の9割は亡夫のもので、私はその中の1割も読んでいません。それでも、書名を見るだけで、生前の夫の姿が浮かび、とても始末する気にはなれません。その中に、この本があったのを最近見つけたのです。まず「解放文庫」一1一とあるのが新鮮!マルクス、エンゲルス著は、わかりますが、訳者を見てかなりびっくり!堺 利彦、幸徳秋水譯とあるのです!昭和二十年十二月二十日初版發行、昭和二十一年三月十五日再版發行! 発行所は彰考書院です。昭和二十年八月十五日に太平洋戦争が終わりを告げ、待ちに待ったマルクス、エンゲルスのこの本が日の目を見たのでしょう。亡夫は、この時18歳旧制高校の学生で、終戦にならなければ、学徒動員で戦地に送られていたかもしれないので、この本を手に入れた時、どんな気持ちだったかしらと、夫の生前中にこの本についての話ができなかったのが悔やまれます。数ある蔵書の中の最も貴重なものの一つです。今年は夫の23回忌でした。書斎(6畳間)の3方の書棚を埋め尽くす本の8割は夫のもの。最後の10年余りは闘病生活でしたから、たくさんの蔵書についてゆっくり語り合うことはできなかったのが残念でなりません。ともかく、この色褪せた小さな本は、大事な大事な宝物です!