20時55分
二階の窓を開けて写しました。
以下は、なおこばあちゃん2年生の時の、紙質も悪く、鉛筆の字も薄れた「綴り方ちょう」から、書き写しました。
「十五夜」
夕方ちかくになって、お月さまが、お山の上にあがりました。おかあさんが「きょうは十五夜ですよ。」とおっしゃいました。そして、おかあさんとおねえさんは、お団子を作ってえんがわにならべました。コオロギがきれいな声でないていました。わたしは、十五夜はほんとに楽しいなとおもいました。
太平洋戦争敗戦から2年、疎開者の貧乏生活の中でも、お団子を作って十五夜を祝う心の豊かさがあったのだなあと嬉しくなりました。書いたものが残っていると忘れかけた記憶がよみがえりますね。