2024年7月25日木曜日

気まぐれブログNO3〜2024年7月25日(木)〜河童忌そして中野重治〜

🌻 現在2024年7月25日木曜日です。前回が7月17日で、昨日でも、すでに1週間の空白なので、昨日7月24日、「河童忌」(芥川龍之介の命日)に関して書こうと思ったのに、あっという間に時が過ぎ早くも7月25日。「河童忌」1日ずれましたが、書いておきます。高校時代から大学時代に、私は芥川龍之介のファンでした。「ぼんやりした不安」という遺書を残して35才の若さで命を絶ってしまったという彼に、若い私は憧れました。悩み多き青春時代「自死」という行為そのものへの憧れもありました。夜遅く歩道橋の上でひっきりなしに行き交う車のヘッドライトを眺めながら、今、ここから飛び降りたら楽に死ねるだろうかなどと思った事もあります。しかし、そんな勇気はなく、教員になってからは日々の忙しさに紛れて歩道橋の上でぼんやり下を眺めるなどという時間はなくなりました。30才で結婚、夫の病気で54才(定年6年前)に教員退職、看病生活10年で夫が逝き、そしてあっというまに84才!!!

 高校時代好感を持った男の子が太宰のファンで、太宰も読みましたが、太宰にのめり込む事はありませんでした。その後、現実に活躍している中野重治ファンとなり、就職して経済的にゆとりができた時に彼の著書を買い始め、結婚後、筑摩書房から発行が始まった1976年9月20日初版第一刷発行(筑摩書房)の「中野重治全集」第一巻から、28巻まで全巻揃えました。その他単行本も何冊か買い、我が家の蔵書の中では最も重要なものです。なお、歌詠みでもあった亡父が古本屋を営んでいた時(昭和10年代)中野重治や佐多稲子などプロレタリア作家と交流があり、中野重治が「斎藤茂吉ノオト」(昭和16年6月30日発行筑摩書房)執筆の際、中野に頼まれて斉藤茂吉に関する資料集めを手伝った事があり、本ができた時にその1冊を「お礼」としてもらったという話を聞きました。父は、資料集めに随分金がかかったのに、お礼にといって著書1冊くれただけだったと、嘆いていました。父も重治も今は亡き人なので真偽のほどはわかりませんが、おかげで、その大切な1冊が、今でも私の手元にあるのです。私にとっての宝物です。

 芥川と中野重治については、書きたい事が山々ありますが、この辺で。

2024年7月23日夕焼け

2階の窓から19時3分

追記

35才の芥川の死 1927年

この年

1902年生まれの中野は25才

1899年生まれの父は28才