2021年2月20日土曜日

4. 2月20日東京新聞朝刊 ベスト記事2本

 
 私は長年、毎日新聞と東京新聞を年間予約で購読してきた。が、最近東京新聞に毎週火曜日、木村太郎の「太郎の国際通信」というコラムが登場し、国際通信とは名ばかりのアメリカ前大統領トランプよいしょの記事ばかり。金を払ってまで木村太郎のご高説を拝読することはないので東京新聞はやめようと思ったが、それでも「こちら特報部」や、その他にも読み応えのある記事が載ることもあり、木村太郎のつまらないコラムのために素晴らしい記事を犠牲にするのもどうかなと悩んでいた。

 ところが、きょう2月20日朝刊に素晴らしい記事が載ったので、短気を起こさずに東京新聞の購読を続けることにした。その記事とは以下の2本。まず第1位は、「こち特」の師岡カリーマさんの「本音のコラム」!第2位は、経済思想家斎藤幸平さんへのインタビュー「あの人に迫る」!

 カリーマさんのコラムのタイトルは「トランプ時代が懐かしい」というもの。「何だと!日頃敬愛しているカリーマさんがトランプ支持者か」と一瞬頭に血が上った。しかし、気を静めて全文読み終わった時は、すっかり感服してしまった。なるほど、こういうトランプ批判のあり方があったのか!私のように、トランプけしからん木村太郎けしからんと喚くばかりじゃダメなんだと説得力ある批判の仕方をカリーマさんに教えられた。

 斎藤幸平さんへのインタビューは2分の1面を占める長文。タイトルは「コミュニズムが人命と環境守る」。深く考えさせられた。。

 インタビュアー林啓太さんの前書きを。<新型コロナウイルスの流行は、国内外で多くの命を奪っている。それなのに、感染を抑え込む対策は空回りしているかに見える。「背景には地球規模で発達した資本主義の矛盾がある。脱成長コミュニズム(共産主義)への転換を」。こう訴えるのは、大阪市立大准教授で経済思想家の斎藤幸平さん(34)だ。人間が隣人や自然環境から一方的に奪うのではなく、調和する未来を思い描く。>

 斎藤さんの「あなたに伝えたい」<これまでに存在した「共産主義国家」は、生産力至上主義の体制で、実は資本主義だった。官僚がトップダウンで企業を管理していたにすぎません。>

 ぜひ全文をお読みになることを。斎藤さんの経歴がまたすごい!

冒頭の写真は、道路から見える場所に置いてある沖縄のシーサー。亡夫が若いころ沖縄に行って買ってきた。