2021年2月18日木曜日

2. 甦る、抵抗の季節 安保闘争60周年記念講演会記録

* 2021年2月6日の毎日新聞書評欄に「甦る抵抗の季節 安保闘争60周年◉記念講演会記録」記念講演実行委員会編著(言視舎・1210円)という本が取り上げられた。早速馴染みの書店に行き取り寄せてもらって、昨日手にした。60年前が生々しく甦る。

 1960年、安保闘争真っただ中、20歳の私は、全学連の一員として国会を取り巻くデモの中にいた。2019年6月28日の毎日新聞東京朝刊「みんなの広場」という読者の投稿欄に、当時を思い出して書いた私の投稿が掲載された。「60年安保といま」という題名がつけられた(ご存知と思いますが新聞投稿の題名は新聞社がつける)その投稿の書き出しは、「安保条約改定反対の学生デモ隊が国会に突入し、東大生だった樺美智子さんが亡くなった1960年6月15日。今から59年前だ。私が20歳、大学3年の時で、その後の生き方を決めた出来事だった。」そして結びは「あの時代がついこの間のことのように思える。現在の政治状況はあの頃よりも危機的だと思えるが、人々の思いはどうなのだろう。」というもの。この投稿からさらに2年経った今年2021年の政治状況は、さらにその危機的状況が深まっているように思う。この先、日本のみならず世界はどうなっていくのだろうと、老い先短い老婆でも心配だ。

* ところで、夫亡き後の暮らしを慰めてくれるのは、小さな庭の植物。特に手入れをしなくても、コロナ禍の中でも、時が来れば芽を出し花を咲かせてくれる。 「今年も咲いてくれたね、ありがとう」といって、写真機能だけ使える中古のスマホで写してパソコンに保存している。これも娘の連れ合いの指南によるもの。今日の写真は去年の秋に球根を埋めておいたクロッカス。ちゃんと芽が出て花が咲いた。(2021.2.18 木)