* 購読やめなくて良かったというべきかな、今日もまた東京新聞朝刊の記事を取り上げる。やっぱり「こちら特報部」。記事の見出しは
<「君が代」不起立教員の処分問題>
<国際機関の是正勧告後、初の提訴へ>
<最高裁が「減給」取り消したら・・・都教委「戒告」で再処分>
その昔、日の丸も君が代もない卒業式を実施したっけ、その代わり、区立なんだからと区旗と区歌にしたなあ、などと思い出した。それにしても、昨日書いた校則問題もそうだけれど、まあだ卒業式に国旗・国歌強制なんてやってるのね。
* 60歳定年だった小学校教員を夫の介護のために54歳で退職したけれど、22歳から54歳までの32年の教員生活は実に充実していた。都教委区教委管理職、一部の組合幹部などなど抵抗勢力もあったけれど、仲間に恵まれ子どもたちに助けられて、思いっきり目指す方向での実践ができた。運動会に日の丸や万国旗の飾りをやめて、全校生一人一人が自分の旗を作りそれを校庭の空いっぱいにはためかせたり、クラスでの実践では座席を自由席にしたり、給食や掃除の仕事は、当番制でなく希望制にしたり、宿題なしにしたり、当時の標準からしたらハチャメチャなことをしてきた。一部の保護者からはクレームがついたが、子どもたちからは歓迎され、生き生きのびのびとした子どもたちは、学級新聞を年間500号も発行したこともあった。それでも、処分なんてことはなかったな。ただ、その時は喜んだ子どもたちが、その後どんな大人になって、どんな人生を送っているか、それはわからない。一人一人の人生は違うのだから、小学校時代どんな教育環境にあったにしても、将来それがプラスになったかマイナスになったか、それはわからない。ただ、こども時代の一時期、楽しく明るく生き生きと過ごせること、その手助けをすることが教師の役割じゃないかな。
* そうそう、最近書棚を整理していたら、亡夫の蔵書の中から懐かしい1冊が出てきた。
ARAGONの「フランスの起床ラッパ」 大島博光編 三一書房発行
1951年2月10日 印刷 1951年2月20日発行 定価150圓
その中の「ストラスブール大学の歌」のなかに、こんな一節があった。
教えるとは 希望を語ること
学ぶとは 誠実を胸にきざむこと
今、「フランスの起床ラッパ」はどの程度読まれているのかしら。
* ルイ・アラゴン(1897.10.3〜1982.12.24)フランスの詩人 *