2023年11月16日木曜日

NO.995〜2023年11月16日(木)〜築52年の我が家で思う〜

 🌻 1971年7月に新築完成した我が家。はじめは3人家族、10年後に義母が亡くなり33年後に夫が亡くなり、私が一人暮らしになって来年は20年目。来年の11月26日に私が存命ならば、父母やきょうだいと暮らした年月、結婚して義母や夫と暮らした年月を合わせて64年、そして一人暮らしが20年、暮らした場所も様々、生まれは東京高田馬場、小学校から高校卒業までは、信州佐久の小海、東京学芸大学時代は、東京都豊島区、横浜市鶴見区、卒業後、東京都の教員になってからは、東京都北区赤羽、杉並区阿佐ヶ谷、そして結婚して現在の場所(杉並区成田西)に落ち着き、52年になりました。このところ、築52年の我が家は耐用年数が過ぎたらしく、あちこち不具合が生じて大変。大金持ちなら「サ高住」(サービス付き高齢者住宅)に入れるけれど、1時金うん千万円、毎月の支払いうん十万円なんていう高級老人ホームには、手も足も出ない。特別養護老人ホーム(略称「特養」)はというと、要介護3以上でないと入れないし、民間の介護付きホームは最低でも毎月20万円くらいらしい。となると、私の年金ではダメ(私は、夫の介護のために60歳定年のまえに54歳で退職したので、年金も退職金も満額ではなかった)。そんなこんなで、築52年のこの家に、家も身体もだましだまし、暮らしていかねばなりません。人生の最終コーナーをどう暮らすかということは、なかなか難しいですね。今の所は、なんとか一人暮らしを維持していますが、先のことはわかりません。若い頃「ケセラセラ」という歌が流行って、まったく危機感なしに歌っていたけれど、今や「なるようになるさ」と歌うのも、ちょっぴり哀愁が。

🌻  ウクライナも解決していないのにパレスチナ。日本国は、国民をなめているとしか思えない「防衛装備品」だって!「軍備、戦争道具」を、いつ、誰が「防衛装備品」などと言い換えたのか。またメディアも当たり前のように「防衛装備品」というわけのわからない言葉を使いまくっている。

🌻 毎日新聞昨日(11月15日)の夕刊一面に、「暴力避ける知恵 中世の教訓」という示唆に富む記事が載った。なぜ人は殺人まで犯すのかというテーマに向き合った英ケンブリッジ大学犯罪学研究所の研究だその末尾、研究員のブラウン博士の言葉が強く印象に残った。

以下、記事の引用。「暴力というものは小さな出来事が感情の高ぶりによってエスカレートするケースが大半です。それは今も昔も変わりません。生死を分けるのはやはり武器の有無です。武器の携帯は、結局は多くの人の安全を損なうことになるのです。

この指摘は、人間個人の話だが、国同士の争いにもそのまま言えると思う。現在世界中に地球を何回も破滅させるほどの武器が溢れている。どんなに「防衛装備品」などといいくるめても、それは「人殺しの道具」だ。近い将来どこかで誰かが「核のボタン」を押すだろう。核戦争に「防衛」などという行動はありえない。自分の寿命が尽きてこの世におさらばするのは望むところだが、核戦争の犠牲にだけはなりたくない。