2023年7月9日日曜日

N0.915〜2023年7月9日(日)〜酷すぎる話〜

 🌻 こんなことってあるのかと思いながら、日が過ぎてしまったけれど、やっぱり書いておきたい。

6月29日(木)東京新聞朝刊1面トップ記事。

マイナ保険証に追い込まれ

かかりつけ医  廃業瀬戸際

閉院届け 全国1100件 3月

ぞっとした。私の日常に最も関連のある事態だ。

 結局、政府(国と言い換えてもいい)は、「今だけ金だけ自分だけ」を基本に動いているのだということがはっきりする出来事だ。こんな国に生きて行きたくないなあと思うけれど、まあ私の寿命は、どう長くても後数年だろう。しかし、現在20歳未満の若い人たちは、一体どんな世の中に生きていくのだろう。日頃ホモサピエンスの劣化を口にしてきたけれど、いよいよそれが現実のこととして、目の前に現れた気がする。とても今よりもっと人間らしい世の中になるとは思えない。そんな世の中にしたのは、あなたたち年寄りの責任だと言われるだろうけれど、私個人としては、その都度、国のリーダーたちの間違ったあり方と思えることにノーと言い続けてきた。そのため、大学時代や30年余りの教員時代でも常に少数派だった。現在は、ごく少数の親しい友人との繋がりはあるが、社会的活動は全くしていない。同世代の人々とのグループとしての交流もない。だから世の中のいわゆる高齢者と言われる人々がどんな思いで生きているのか詳しくは知らない。

 書棚に1995年3月25日 毎日新聞社発行「毎日ムック<戦後50年>」という分厚1冊がある。(重さ約1・5キロ!)。時々我が青春時代を思い起こして1960年代をめくっている。60年安保で挫折したが、しかし、未来に希望が持てた。80歳を過ぎて、ホモサピエンスの黄昏を実感するとは思ってもいなかった。

 今日7月9日(日)の東京新聞4面に「米がクラスター弾供与」の見出しの記事、さらに、5面「時代を読む」で田中優子(法政大学名誉教授・前総長)さんの「差別増進法施行」を読み、本当にホモサピエンスの劣化、黄昏を実感した。田中優子さんが日本国の首相になったらいいのになあ。