🌻 最近の世界情勢、日本情勢全てにおいて希望が見出せず、「この世界の片隅に」生きていることが罪深いことのように感じられる昨日今日だ。ブログもやめようかなと思ったりするが、生きている証だから、なんとかしようと、以前の記事を読み返し、再掲することが多くなった。今日もそんな気分で、去年の8月22日を再掲する。
NO.659〜2022年8月22日(月)東京新聞今日の夕刊7面記事に違和感
このブログでも何度か取り上げた、私の尊敬する詩人「茨木のり子」の詩をもう一度引用。
四海波静
茨木のり子詩集<自分の感受性くらい>78ページより
戦争責任を問われて
その人は言った
そういう言葉のアヤについて
文学方面はあまり研究していないので
お答えできかねます
思わず笑いが込みあげて
どす黒い笑い吐血のように
噴きあげては 止り また噴きあげる
三歳の童子だって笑い出すだろう
文学研究果さねば あばばばばとも言えないとしたら
四つの島
笑(エラ)ぎに笑(エラ)ぎて どよもすか
三十年に一つのとてつもないブラック・ユーモア
野ざらしのどくろさえ
カタカタカタと笑ったのに
笑殺どころか
頼朝級の野次ひとつ飛ばず
どこへ行ったか散じたか落首狂歌のスピリット
四海波静かにて
黙々の薄気味悪い群衆と
後白河以来の帝王学
無音のままに貼りついて
ことしも耳すます除夜の鐘