2023年8月31日木曜日

NO.960〜2023年8月31日(木)〜8月も終わる〜

 🌻 暑い暑いと言っているうちに8月も終わる。何度も書いているので恥ずかしいけれど、本当にボケてきた。1日ほとんど何もしないのに、気がつくと夕方、あるいは夜になってしまう。パソコンを開くと、ブログは28日止まり!29日30日と抜けている。全く何やってるのか!と自分を叱りつけているのだけれど、本当に困ったものです。1年間でこんなにボケてしまったのかと恐ろしくなります。原発汚染水放出問題をはじめ、今年も、考えるべきこと書かねばならぬことが山積の夏でしたが、ボケ婆ちゃんの私は、今日もまた、一昨年<2021年8月29日>のブログの再掲!です。

 

🌻 NO.243 2021年8月29日毎日新聞朝刊「時代の風」

ヒトが起こす大絶滅 

根拠なき「世界は無限」

長谷川眞理子・総合研究大学院大学長

毎日新聞8月29日朝刊2面(<>の中は、記事の文章の引用です)

日頃私が一番、気になり興味があり心配にもなっていることが、上記記事に書かれていることだ。ぜひ、新聞本紙でお読みいただきたいと思います。

<気候変動が起こっているのは確実>で、今後本当に人が住めなくなる地域や、食料生産のできなくなる地域も増えるのだろう。>と。

<たくさんの種が絶滅し、生物多様性が激減している。それは、46億年の地球史上、何度か繰り返されてきた大絶滅と比較しても、さらに急激で大規模な絶滅だという。たとえば、2億5100万年前に起こったペルム紀後期の大量絶滅は、地球史上最大の絶滅といわれ、すべての生物の80%以上が絶滅したと推定されている。これまでの大量絶滅はみな、地球の地殻などの変動による変化だったが、今回は私たちヒトという生物が引き起こしている。>

 しかも、これまでの大量絶滅は、地質学的に長い時間をかけて生じてきた。しかし、私たちが引き起こしている大量絶滅は、ほんの数百年単位でのことなのだ。自然が、こんな速度の絶滅にどう対応できるのか、おそらくできないのではないかと思う。>と。

 そして、個体群動態モデル>の話から環境は無限ではないことを述べ、一方、資本主義、市場経済、新自由主義、イノベーションなどの議論を聞いている限り、どこまでも成長し続けることが目標とされている。>

 環境は無限ではないのに、経済学、少なくとも資本主義においては、環境は無限だということが大前提になっているらしい。>と。

<人間は様々な技術開発によって、人間が住める限界である環境収容力自体を引き上げてきた>が、

<しかし、人間が開発してきた技術には、その技術のめざす効果以外の別の面で悪影響がある。それが、公害問題などというようなある特定の場所での、ある特定の問題である限りそれも技術によって解決された。現代の問題は、もっと大きな負の遺産である。それは、人間の活動が地球システムのあり方全体を狂わせているということなのだ。もうこれ以上、世界を無限と考えてもよい根拠はない。

 生態学という学問の英語の名称はエコロジーである。経済学の英語名称はエコノミクス。この両者に入るエコという言葉は、ギリシャ語の「家」という単語から来ている。両者ともに、家の中に住むことにかかわる学問なのだ。もう少し、両者の対話が必要ではないか。>

 杞憂かもしれないが、朝焼けや夕焼けの空の美しさに見とれ、蝉の声や虫の合唱に慰められたりしながらも、明日にでもこの環境が破壊されるのではという不安も感じる。