2023年5月15日月曜日

N0.874〜2023年5月15日(月)〜5・15事件、そして沖縄本土復帰〜

 🌻 今日は新聞休刊日で、朝刊はなかった。夕方届いた夕刊を読む。

東京新聞は1面左側に<沖縄復帰51年><遠い「基地のない島」>の見出しを掲げて記事を書いた。

 毎日新聞は、2面の特集ワイドの中で、右側に、読谷村に建つ歌碑について載せている。

 5月15日は何の日といって、1972年の「沖縄復帰の日」というか1932年の「5.15事件」を思い浮かべるかは、人によって違うでしょうね。

 もしかしたら、「5.15」事件は知っていても、「沖縄復帰の日」は知らなかったという人もいるかもしれない。私にとっては、「5.15」事件は完全に歴史上の出来事だけれど、「1972年の沖縄復帰の日」は、現在進行形の「沖縄問題」と同等に、重要なことだ。

 もっとも、私自身もこの頃は、情けない事に、日ごとに精神が弱くなり、ものごとをとことん突き詰めて考えられなくなっている。しかし、沖縄問題を「他人事(これをひとごとと言わずいわず、たにんごとなどというようになったのを私は嫌う)」と思えるとしたら、それはもう、人間として大きな堕落だと思う。

 日本も世界も、ホモサピエンスはどうなってしまったのか。私にはよくわからない。私が今よりずっと精神も肉体も元気だった頃、2018年6月15日の毎日新聞に投稿し、掲載された一文を、再掲します。

 沖縄問題を我が事として

 5月31日の本紙朝刊、江上能義・早稲田大学名誉教授「メディア時評・憲法より優位の安保条約」を読んで、心から共感し、自分の不勉強を痛感しました。

 江上名誉教授が書いているように、日米安保条約の前文に、日米両国が「民主主義の諸原則、個人の自由及び法の支配を擁護する事を希望し」と記されているということも初めて知りました。沖縄問題を語る上で、その大本である日米安保条約や日米地位協定に関して、この「メディア時評」のようにわかりやすい解説はあまり読むチャンスがありませんでした。

 米軍基地が集中する沖縄が、「憲法より優位の安保条約」によって、苦難を強いられてきました。その反省を込めて、感情論ではなく、安保条約や日米地位協定をきちんと勉強し、沖縄問題を我が事として向き合う国民の一人でありたいとしみじみ思いました。「メディア時評」は、切り抜いて額に入れて壁にかけておき、毎日読み返したいと思います。

(5年前の私です。2023年の私は、やっぱりかなり弱っています。特に精神が・・・困ったものです)