2021年11月3日水曜日

NO.322  今日3回目の投稿は社説読み比べ

😃 網野善彦について書くのは疲れちゃってと、言い訳したのに、今日3回目の投稿をする気になったのは、毎日、東京、赤旗の三紙の社説を記録しておきたくて。

 今日11月3日という日を多くの人は「文化の日の休日〜祝日」と記憶しているのでしょうね。でも、大事なのは、きょうは、「日本国憲法公布」の日なんですよね! 1946年11月3日のことです!そして半年後の1947年5月3日に施行されました。いまでは5月3日は「憲法記念日」の祝日ですが、11月3日は文化の日の方が有名で、憲法公布の日は忘れられているのじゃないかしら。

で、上記3紙の社説(赤旗は「社説」と言わず「主張」と言っています)の見出しと本文の一部を書き写し。文字の大きさや色は、プロテアナオコによる。

<毎日> 立憲の枝野代表辞任 出直しは厳しい総括から

  新政権と社会保障  次世代の不安拭う改革を

毎日は、見出しに憲法の言葉がないばかりか社説本文中にも、一面コラム「余禄」にも「憲法」の語はない。

<東京> 愛と平和と「紙鍵盤」と 

  憲法公布と文化の日

 今日は文化の日、憲法公布の日です。戦争が終わり、平和的、民主的、文化的な新国家をつくろうと心を新たにした日です。でも公布から75年、その意義を忘れてはいませんか。右傾化や軍事化が進み、平和主義を冷笑する風潮さえみられます。防衛費は膨らみ、憲法に反する「敵基地攻撃能力の保有」まで真顔で論じられています。政治家も国民を侮っています。「説明しない」「説得しない」「責任を取らない」という3Sがネットで問題になっています。真実を「語らない」「隠す」「改ざんする」という3Kの時代でもあります。明らかな愚民視の政治がまかり通っています。権力者がもはや民主主義的な統治を放り投げているのです。日本学術会議の任命拒否問題でもそうですが、あらゆる分野に権力の介入や圧力が及んでいます。(略)憲法の理念である平和で民主的な世の中は、誰もが願っています。文化はそのような養分を吸って、育まれます。

<赤旗> 公布から75年 憲法を守り生かす決意新たに

 日本国憲法が1946年11月3日に公布されてから75年です。憲法は「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意」(前文)して、制定されました。平和を願う国民は自民党の改憲策動を阻んできました。総選挙の結果、自民、公明、日本維新の会の「改憲勢力」が衆院の3分の2を維持することになり、憲法を守り生かす取り組みがさらに重要になっています。安倍晋三首相以来の改憲路線を引き継ぎ任期中の改憲を公言する岸田文雄首相の企てにストップをかけ憲法を全面的に実施することこそ必要です。(ここまで書き写し)

* この後も、今日の赤旗「主張」は、全文、憲法に関する主張です。次に侵略戦争への反省が原点という小見出しの下に、満州事変から日中全面戦争、アジア太平洋戦争に関する主張をし、改憲推進を許さないという小見出しで、主張を締めくくっています。

* なお、朝日新聞は宅配購読はしていないので、朝日デジタルの社説を見ると、「憲法公布75年 学術・研究 取り巻く危うさ」のタイトルで、「学問の自由は、これを保障する」という第23条を取り上げてのべてきて、結語を「学問・研究に対する正しい理解を欠く政治のうえに、豊かな社会は到来しない。23条が説くところをかみしめたい。」としている。

* 朝日を含めて4紙。毎日だけが憲法に触れていなかった。出遅れたのか。まさか今日という日が憲法公布の日ということの重要さを失念したわけはないでしょうね?!