2021年11月5日金曜日

NO.323 羨ましいフランスとドイツの関係



 * 歴史的にみれば、フランスとドイツの関係は様々なことがあり、敵対関係にあったことが多い。最終的には第二次世界大戦で、パリはナチスドイツに占領され、すんでのところで、焦土と化すところだった。映画「パリは燃えているか」のラストシーン、ヒトラーの「パリは燃えているか!?」という電話の声が印象的、何度見ても涙が溢れる。パリは燃えていなかった!パリを焦土と化すというヒトラーの野望は、ついに叶わなかった。そして、私は1976年夏、その美しいパリに立つことができた。

 そんな歴史を踏まえた両国の羨ましい関係を表す記事を見つけた。2021年11月5日(金)の毎日新聞「9面、国際面」だ。(上の写真↑)
 フランスのマクロン大統領は3日、新政権の発足に伴って政界を引退するドイツのメルケル首相を仏東部ボーヌでの夕食会に招いた。外国首脳らを前に強気の姿勢を誇示する場面も目立つマクロン氏。だがこの日は、隣国ドイツを16年にわたって率いたメルケル氏に「血の気の多い若輩者の大統領を受け入れてくれた。私への忍耐とその寛容さに感謝します」と謙虚に述べた。
 メルケル氏は2005年から首相を務め、この間、シラク氏、サルコジ氏、オランド氏、マクロン氏の歴代フランス大統領と良好な関係を保ってきた。マクロン氏は17年、フランス史上最も若い39歳で大統領に就任した。[パリ久野華代]

* 日本は中国、朝鮮をはじめ、アジアの国々を蹂躙し、ヒトラーのナチスドイツ、ムッソリーニのイタリアと結んで、無謀にも強大なアメリカを相手にハワイ真珠湾を攻撃し、第二次世界大戦に突き進んでいった。その挙句、沖縄を見殺しにし、歴史上空前絶後の広島、長崎への原爆投下という惨事を招いた。しかも、沖縄をいまだにアメリカに差し出し広島、長崎という、世界でここしかない核兵器の犠牲地を見て見ぬふりの、核兵器の開発、保有、使用を全面禁止する初の国際法規である核兵器禁止条約を批准せずにいる。
 
* 原爆を落とされたアメリカに尻尾を振り、そのくせ自分が侵略したアジアの国々、なかでも韓国朝鮮、中国に対しては、「反日」というレッテルを張りたがる。情けないことだ。メルケル氏とマクロン大統領の関係がなんとも羨ましい。