2022年2月23日水曜日

NO.429  2022年2月23日 休日を考える

🌻 今日の休日は「天皇誕生日」 だが、なぜ天皇誕生日が休日なのか、ちゃんと言える人いますか?私は言えませんが。内閣府のHPには、国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)が載っていて、

第1条 自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築き上げるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。

第2条 「国民の祝日」を次のように定める。として、元日から勤労感謝の日まで16日の祝日一覧表があり、その意味も載っている。しかしその説明がおかしい(笑える)。なぜなら、例えば、<元日 1月1日 年のはじめを祝う。>とあり<成人の日 1月の第二月曜日 大人になったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。>とある。変でしょ。だって、元日はただ単に<年のはじめを祝う>で、成人の日は< 大人になったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。>と理屈をこねている。次に、<建国記念の日は、政令で定める日とあり、2022年は2月11日だ。意味は、建国をしのび、国を愛する心を養う。>とある。さらに<天皇誕生日(2022年は2月23日、天皇が変われば変わる)、意味は、天皇の誕生日を祝う>なんで天皇の誕生日を祝うのか、こどもに聞かれたらどうするのかな。ことほどさようにご都合主義。5月の祝日には<こどもの日 5月5日>があるが、その意味は<こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する>とある。私は、内閣府の「国民の祝日について』というHPを初めて見たが、こどもの日が、<母に感謝する>日だとは知らなかった!そういえば、5月には母の日というのがあったが、それは「国民の祝日」じゃないから、母への感謝は「こどもの日」に持ってきたのね。父への感謝は特にないのね。いい加減だなあ。

 ところで、法律というものは、時代とともに変わるものということは分かるし、変えなければならないものもある。今までの日本で、最も大きく変わった法律は「憲法」でしょう。

 「大日本帝國憲法」から「日本国憲法』になったのですからね。ですから、国民の祝日に関する法律が何回変えられて(政府は「改正」といっていますが、中には「改悪」されたものもある)、「改正」の理由が、全くいい加減、ご都合主義のものもある。つまり、祝日には、意味があるはずなのに、そんなことはお構いなしに、例えば「第月曜日」などとする。したがって、毎年祝日の日付が変わってしまう。これをご都合主義と言わずに何というか。意味なんかどうでもいい、休みが増えればいいという考え方もあるね。。しかし、それでいいのかな。「建国の日」なんて史実に反する」無理矢理意味付けした日だからね。昭和41年に祝日法改正(改悪)によってできたこの日については、当時、「建国記念の日反対闘争」が起きたけれど、現在は、そんなことも忘れられているね。

 長くなったので、これでやめますが、毎年祝日が変わって不便、というだけのことではなく、その裏には、歴史の改ざんまで見え隠れすることを忘れたくないと思いますね。また、戦後の祝日法で、新たに定められた祝日でも、戦前の風習からの連続や、あるいは天皇家の行事(たとえば天皇家の「新嘗祭」が「勤労感謝の日」になった)だったり、その中でも祝日になったものとならないものがあるなどかなり恣意的。5月5日のこどもの日は、男の子の節句(端午の節句)からとったのに、女の子の「ひなまつり」や、7月7日の「七夕まつり」は無視。などなど、問題点は多い。おまけにいうと、いつの日にか「夫婦別姓認める法律制定記念日」や「核兵器廃絶法成立記念日」「原発禁止記念日」なんかが祝日になる日が来ますように!