2022年2月2日水曜日

NO.410  石原慎太郎死す

😡 石原慎太郎が死んだ毎日、東京は1面から始まって複数面で大きな扱い。赤旗は2面最下段に8行のベタ記事。
 東京、毎日の各面での扱いは、石原慎太郎のプラス面への扱いが多い。私が石原慎太郎と聞いて、真っ先に思い出す彼のコトバは、「我欲、天罰」だ。2011年3月11日の東日本大震災について、彼が放ったコトバだ。ここに、彼の本質が凝縮されている。そのことを2021年3月11日のブログ「一寸先は闇」に書いた。ところが、今日の東京、毎日の朝刊記事では、「我欲、天罰」発言に触れた記事はほとんどない。かろうじて、東京が2面下方の石原節波紋という中で「津波は天罰」を取り上げている。が、「翌日撤回して陳謝した」と付け加えている
 「波紋」などというものではない。
彼の傲岸不遜発言は、彼が死んだからといって、許せない。
 死んだ人はみな仏様などとは思わない。彼の功罪(功〜があればの話だが)を透徹した視点で報じるべきだ。なかでも、天罰発言でどれほど多くの人々の心を木っ端微塵にしたのかを、その発言がどんなに傲慢なものか、きちんと伝えるべきだ。
 
 <2021年3月11日の「一寸先は闇」を再掲します。>

2021年3月11日木曜日

25. 10年前の石原発言を忘れない

* きょう、3月11日東日本大震災から10年目ということで、メディアは

様々なことを伝えているが、あのとき私が一番怒ったのは

石原慎太郎都知事の「天罰・我欲」発言だった。当時の日記を読み返したら、

3月14日の項に、大文字で「石原の天罰発言!「原発炉心溶けている!」

との記述がある。当時の朝日新聞デジタルを以下に。

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 朝日新聞DIGITAL「大震災は天罰」「津波で我欲洗い落とせ」  石原都知事2011年3月14日19時34分
石原慎太郎・東京都知事は14日、東日本大震災に関して、「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」と述べた。都内で報道陣に、大震災へ国民の対応について感想を問われて答えた。発言の中で石原知事は「アメリカのアイデンティティーは自由。フランスは自由と博愛と平等。日本はそんなものはない。我欲だよ。物欲、金銭欲」と指摘した上で、「我欲に縛られて政治もポピュリズムでやっている。それを(津波で)一気に押し流す必要がある。積年たまった日本人の心のあかを」と話した。一方で「被災者の方々はかわいそうですよ」とも述べた 
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2011年3月15日12:41の 日本経済新聞サイトによると14日の発言について、「言葉が足らずに被災者の皆様、国民、都民を深く傷つけたことをおわびし、発言を撤回する」と述べた。今でも、日常茶飯事といっていいほど、政治家や官僚や権力者と言われる人物の発言が批判されるごとに謝罪したり撤回したりされるが、最初に口から出た言葉こそ、その人物の本音なのだ。批判されてから撤回や謝罪などしても、「覆水盆に返らず」だ。謝罪や撤回をした口の下で本音は(うるさいから、謝っておきゃいいんだろ。そのうち忘れるだろう)じゃないのか。メディアや私たち国民は決して忘れてはならない。