書評欄の下に写真↑のような大きな広告が載った。
茨木のり子については、このブログでも、
前に取り上げたことがあったと思うが、
彼女の詩集「倚りかからず」が、
詩集としては異例の、累計27万部突破のベストセラーになっているという。
私も持っている。
私が買ったのは、1999年10月30日発行の第二刷(1800円+税)
もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくはない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
自分の耳目
自分の二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ
目次
木は旅が好き
鶴
あの人の棲む国
鄙ぶりの唄
疎開児童も
お休みどころ
店の名
時代おくれ
倚りかからず
笑う能力
ピカソのぎょろ目
苦しみの日々 哀しみの日々
マザー・テレサの瞳
水の星
ある一行
あとがき