2021年3月17日水曜日

32. 友人からの投稿


 

世界の本屋さんめぐり」               公園のソメイヨシノ開花
                                                                                                                    ナカムラクニオ・著
産業編集センター1,500円       

上記の本がとても面白いのでご紹介。
著者のアナログタッチのイラストと共に
自身が巡った国々の本屋、館が紹介されている。
いやあ意外にも面白かった。
(男性著者の本を信用していない私なので)。

台湾、中国のIT化の凄さ、本の無い国(ラオス)の本屋さん事情、
文字の無い国(パプアニューギニア)の本屋さん。                           

特に、スイスの下記の図書館が気に入った                                    
「本は魂の病院」
中世では教養の無いことは病気と考えられ、図書館はそれを癒す場所、
とのこと。私も教養ある人間とはいえないが、
アベやアソウやガアスウの教養の無さと言ったら、やはり病気でしたか!
スイスのザンクト・ガレン修道院の附属図書館(8世紀に創られ18世紀に改装された!)の入口には「魂の病院」という看板が掲げられているそうだ。
超納得の記述でしたが、 
魂が病気の人が為政者というのは考えたら恐ろしい!

欧州では特に修道院附属図書館が、目に付きました。
日本の寺や神社では考えられない。知らしめず統治、が歴史でしたもんね、日本は。
あらためてこの期におよんでもなお自公支持が40%近いという、惨憺たる状況は必然なのだなあと、絶望と共に納得。
なかなかの本です。私は杉並区立図書館借り出しで読みました。

本についてもうひとつ。
東北震災の地からのこの言葉に、私は強く同感。これがわかるなら、為政者であってもいいかな。
『町にとって、本屋はあった方がいいものではなく、絶対に必要なもの、と言い切る田口さんは、「一冊の本には苦しみや悲しみの只中にある人の意識を、苦しみと悲しみの外へと連れ出す力があるということを知っています。」』
柳美里「南相馬メドレー」