2021年3月25日木曜日

41. 沖縄での蛮行、中止を

 玄関の飾り(写真と本文は関係なしです)  

「沖縄での蛮行、中止を」は、
昨日3月24日毎日新聞東京夕刊の、
作家「池澤夏樹」さんの寄稿のタイトルです。

このごろ、どうにも腹立たしい、やりきれない、好い加減にしろよと怒鳴りたくなるような出来事が続く現在社会(日本のみならず世界中で)に生きていて、毎日スカッとしない気持ち。私自身は、先のことはわからないからなんとも言えないが、まああと数年この世にいるだけだと思うが、私より若い人たちが、この先どんな世の中に生きていかねばならないのかと思うと居ても立っても居られない気分。特にいわゆる報道関係者ではなく、哲学者とか文学者という人々の発言はどうなのかと思うことが多い。以前はそういう人たちの政治や社会、国際問題などへの発言が多かったように思うが私の勘違いなのかしら。そんな思いでいた時、3月24日の毎日新聞夕刊への池澤夏樹さんの寄稿文が目に付いた。タイトルに感激した。
「沖縄での蛮行、中止を」
これだけで内容を十分に語っている。遺骨の混じった土を辺野古の海埋め立てに使うというあれだ。まさに蛮行であり、即刻中止せねばならぬことだ。このブログで全文を紹介するのは無理なので、最初と最後の一部のみ書き写します。ぜひ新聞で全文をお読みくださいね。
池澤さんの文を書き写したところは、文字色を赤にしました。

<寄稿 遺骨と埋め立て
 
 沖縄での蛮行、中止を       池澤夏樹(作家)

 *人は死者を尊重する。 *その眠りを乱してはならない。 *また死者は速やかに正しく葬られなければならない。 *これは人倫の基本である。 *もしも誰かがあなたの先祖を葬った墓を倒し、遺骨を持ち出して土の上に撒いたら、それを足で踏んだら、あなたは怒るだろう。*これは刑法にも「墳墓発掘死体損壊等罪」として規定されている。*ではきちんと埋葬されていない遺骨の場合はどうか?私的な事情で墓が造られなかったのではない。多すぎて収集が間に合わず、責任ある者のその作業に対する意欲も薄く、彼らの死から76年を経た今も土に混じって放置されている。*言うまでもなく、沖縄戦の話だ。*責任ある者とは日本政府。(書き写しはここまでですが、このあとが本文。新聞紙面では*印のところで改行)。

 この放置された遺骨の混じった土を掘り出して、事もあろうに米軍基地建設のために辺野古の海を埋め立てているその埋め立ての土に使うという。

*ここから採取された土砂が埋め立てに使われ、それでできた辺野古の滑走路を、遺骨となった人々を殺した米軍の軍用機の車輪が踏みつける。「戦没者を二度殺すのか」と抗議の声が上がったのは当然だろう。
*あまりの蛮行に対して具志堅高松さんが3月1日から6日間のハンガーストライキで思いを表明した。(書き写しはここまで)

池澤さんの締めの言葉は「政府、さっさとこの案を撤回しなさい」

<いつものことですが赤字部分も含めて誤字脱字誤変換がある場合はブログ筆者の責任です。すみません。>