2021年6月2日水曜日

128.熱血 与良政談『LGBT法案なぜ出せぬ』


 スマホで送られた写真をコピーしたので、ちょっとぼやけていますが、1歳未満の彼女の笑顔!!!

これ以上幸せはないって感じです!!!
手を添えているのはお母さんです。
この子がこれからだんだん大きくなって、人の世の理不尽を身を以て感じるようになった時、2度とこんな笑顔を見せてくれないだろうなと心配性のナオコばーちゃんは思います。
2021年の写真です。

左の写真は80年前の東京高田馬場駅近くの路上でのスナップ写真、この赤ちゃんは誰かな?お母さんやお姉さんは笑顔なのに、赤ちゃんはご機嫌ナナメみたいね。この写真のお母さんもお姉さんも、黄泉の国の住人になってしまいました。








* 話かわって、今日の毎日の夕刊、2面「特集ワイド」与良正男の 熱血!与良政談 が載った。全くそうだ!と思うので、長いけれど全文書き写します。

 自民党は、LGBTなど性的少数者に対する国民の理解を深める「LGBT理解増進法案」の今国会提出を見送るという。「審議日程が確保できない」というのがその理由。それなら国会会期を延長すればいいと思うが、延長する気はないようだ。立憲民主党の福山哲郎幹事長が「提出さえしてくれれば、どんな協力も惜しまない」と言っているにもかかわらずである。なぜか。
 時代の要請に追いつけないのだろう。そもそも自民党の執行部はさほど熱心ではない。加えて、この法案をめぐって党内が分裂気味になるのが嫌だからだ。
 自民党は5年前から国政選挙の公約に法律の制定を掲げてきた。議論をリードした一人が、戦前回帰志向が際立った安倍晋三前首相に近い稲田朋美氏だった。だから私も「自民党がやっと変わり始めた」と期待したものだ。ところが野党との協議で「性的指向及び性自認を理由とする差別は許されない」との文言が入ったことが、一部議員はけしからんと言う。「差別の定義が不明確で訴訟が多発する」と言うのだ。
 ただし、この人たちは仮にこの先、文言が変わっても。あれこれと理由をつけて反対し続けるのではなかろうか。
 自民党の議員から「生物学上、種の保存に背く」といった発言が出ているのがその証拠。2018年夏、「LGBTは生産性がない」と月刊誌に寄稿して批判された杉田水脈衆院議員(今も自民党!)とほとんど状況は変わらない。
 一致できないのなら、もうごまかしはやめた方がいい。自民党に愛想を尽かした議員は離党してもいいと思うほどだ。
 政党の対立軸というと、憲法とか安全保障とかを思い浮かべがちだ。でもこれからは選択制夫婦別姓をはじめ、個々の議員の価値観に基づくテーマが軸になるのではないか。宗教上の問題でもあるとはいえ、米大統領選では毎回、中絶を認めるかどうかが大きな争点になっているのだからーー。
 20年以上前から、私はこう書いてきた。LGBT法案も同じだと思う。
 稲田氏は「まだ諦めない」と話す。それでも成立の見込みがなければ、賛同者を募って離党したらどうか。そこまで政治生命をかけていい法案だと私は思っている。政界に大きな風穴を開けるかもしれない。(専門編集委員)