2022年6月29日水曜日

NO.582〜2022年6月29日(水)〜風蘭忌続き〜

 🌻 風蘭忌の1日も、午後8時30分を回りました。テレビのニュースも新聞の夕刊もちょっと脇に置いて18年前のことを思い出しています。

 2004年6月29日午後2時42分、ホスピスのベッドに静かに眠ったままの夫がすうっと息を引き取りました。私と娘がベッドの両脇にいて手を握ったまま。すぐに家に連れて帰り、在宅中夫の病室だった居間のベッドに、夫の遺体を寝かせました。

 彼は2001年から分厚い5年用の日記帳を使い始めました。 日記の最後は2004年5月30日〇〇子へという書き出しで、私宛の別れの言葉が書いてあります。震える手で書いたような、かなり乱れた文字ですが、真心のこもった言葉です。18年後の今でも、それを読むたびに胸が熱くなります。この言葉を書いてからひと月後の6月29日、彼は静かに旅立ったのでした。それから18年の時が流れ、64歳の私は82歳になりました。秋には83歳、早いものです。記憶は時とともに薄れますが、書いたものを読むと、はっきりと蘇ります。書き残すことは大事ですね。私は、本当は直筆がいいのですが、パソコンの文字でも、ないよりはマシかなと思って、拙いブログを綴っています。

 今年も風蘭忌に庭の風蘭が咲きましたが、去年に比べて花の数が極端に少ないのが残念です。でも、去年と今年の写真を載せておきます。そして今日、娘夫婦が持ってきてくれたすばらしいカサブランカも。去年の風蘭、今年の風蘭、カサブランカ。さらにお仏壇の写真も。






お仏壇の前。右側は、友人から亡夫へのお供え物のフルーツゼリー。