2021年8月16日月曜日

NO.230 わかってはいたが、あまりに情けない菅首相

 😡 きょうの朝刊がなかったので、昨日8月15日の終戦記念日の模様は、夕刊で知った。その前に、「終戦記念日」は、やっぱり正確に「敗戦記念日」というべきだ。なぜなら、76年前に戦争が終わったというより、日本がポツダム宣言を受け入れ、ギブアップしたことを天皇が発表した、その音声が1945年正午にNHKラジオから全世界に伝えられたからのだから、正確には「敗戦記念日」というべきだしかし実際は、それよりずっと前に日本の敗戦は決まっていた。大げさに言えば、1941年12月8日、日本軍がハワイの真珠湾(パールハーバー)を奇襲攻撃した時から、すでに敗戦は決まったようなものだった。誰が見ても、アメリカ相手に勝てることなどできない相談だったのだから。

 さらに「敗戦記念日」というべきと思うのは、現在日本人の中に「沖縄慰霊の日」「広島長崎への原爆投下の日」を知らない人が若者を中心に増えているということだが、もっと驚いたことに、76年前8月15日に日本とアメリカの戦争が終わったので、8月15日を「終戦記念日」というと聞いた若者が(残念ながら、年齢は聞かなかったが)、「それでどっちが勝ったの」と言ったというのだ。5歳のとき敗戦を告げる「玉音放送」を聞いた私が81歳になったわけだから、現在の若者の中には、6月23日や8月6日や9日、また3月10日東京大空襲などなどを学校や家庭で、繰り返し繰り返し語らなければ「それでどっちが勝ったの」ということになるだろう。

 昨日の「敗戦記念日」に、政府主催の「全国戦没者追悼式」が行われた。そこで日本国の首相は式辞を述べたが、日本の加害責任には触れなかったという。その理由を今日の夕刊で読んで、怒りがこみ上げたが、もっと激しく思ったのは、何と情けない人なのだ菅首相というのは、ということだ。語るべき自分の言葉も持てないような人間は首相になるな!

左は東京新聞、下は毎日新聞のともに15日夕刊

東京加害責任に触れない理由は安倍前首相の内容をほぼ踏襲とあるだけだが、毎日触れない理由を以下のように書いた。
<「安倍氏ら保守系には「戦争の反省」などの表現には根強い反発がある。首相は歴史認識でも「安倍路線の継承」を打ち出すことが、次期衆院選や自民党総裁選が迫る今回のタイミングで無難だと判断したとみられる[藤淵志保]>