2021年12月28日火曜日

NO.383 新聞記事より二つ

 

12月28日(火)東京新聞夕刊

『ベネチア大でアイヌ語講座』

欧州初というこの記事。

この記事は、(ベネチア・共同)とあるから、共同通信の配信記事なのだろうが、他紙にも載っているのかしら。素晴らしいことだと思う。

日本の大学でアイヌ語講座やアイヌ文化全体についての講座を設けている大学はどのくらいあるのかしら。いまだにアイヌ差別があるという話を聞くが。

この記事は、多くの新聞でもっと大きく扱ってほしい。

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左の記事は、昨日12月27日の毎日新聞朝刊記事。教科書検定に関して思い出すことがある。

 亡夫は、公立中学の社会科教員として、教科書執筆に情熱を傾けていた。そして、教科書検定官とやりあっていて、病気入院中の時でも、病院から文部省(当時は文科省ではなく文部省)に呼び出されて出かけて行ったこともあった。

雑誌教育1984年4月号の「よい教科書とは何か」という特集号に彼の文章が載っている。

<愛と希望と探究心と➖教科書30年の思い➖>というタイトルで。

その文章の結語は

<子どもたちと共に、人生のすばらしさに共感したい。人間とその世界への、愛と、希望と、勇気ある探究心を育てるような教材を、提示したい。親がその子に与え得るものは、「生きることへの愛と、生活を守る勇気」だけだという(ロマン・ロラン)。教科書もまた、そのようでありたいのだが。>

文科省というところは、ほんとうに子どもたちを愛し素晴らしい教科書を作ろうとしているのだろうか。亡夫の苦闘を見ていた限りでは、全くそうは見えなかった。今も変わりないだろう。