2022年7月22日金曜日

NO.609〜2022年7月22日(金)〜日本国憲法〜

🌻 最近、ほんとうに憲法無視の言動が飛び交っているように思う。今日は、私自身しばらく読んでいなかった日本国憲法を読み返した。

(テキストは、下の写真の通り、鉄筆社のもの)

 まずは、第2章 戦争の放棄と戦力及び交戦権の否認

第9条

1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、 武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。🌻日本国憲法が平和憲法と言われる所以ですね。🌻

                      

最初に9条を掲げたのは、🌻の
考えで、本の体裁は最初に左の写真のように天皇の言葉と当時の内閣の大臣名。8ぺージと9ページ。つぎの10ぺージと11ページには、この憲法の真髄と言える「憲法前文」がくる。
 憲法の第1章は「天皇」で1条から8条まである。第2章が9条戦争放棄、戦争の放棄と戦力及び交戦権の否認で、第2章はこの9条のみ。次の第3章は「国民の権利及び義務」で10条から40条まで。
では、天皇の言葉を。
「朕(天皇の自称)は、日本国民の総意に基いて、新日本建設の礎が、定るに至ったことを、深くよろこび、枢密顧問の諮詢及び帝国憲法第七十三条による帝国憲法の議決を経た帝国憲法の改正を裁可し、ここにこれを公布せしめる。

御名御璽(天皇の名前と印章) 昭和二十一年十一月三日

 十一月三日は、現在は文化の日となっているが憲法公布記念日の方がいいと思う。この日、日本国憲法が公布された、つまり帝国憲法が改正されて、現在の日本国憲法が定められた日だから。半年後の昭和二十二年五月三日に施行されたので、この日が憲法(施行)記念日となったのだが、今の日本国民で十一月三日が文化の日となっている意味など知らない人が多いかもね。それに、そんなことどうだっていい、休みが増えればOK!なんてね。

 いずれにしれも、憲法そのもについてもどうでもいいと思っている国民が少なからずいるのかもしれない。だから安倍元首相の「国葬」についても、「別にいいじゃん」なんていう人が少なくないかも。憲法そのものが天皇の言葉にあるように新日本建設の礎なのだということが、現在の国民に認識されているかどうかも怪しいね。憲法違反ということがどれほど重大な罪なのか、この辺りは教育の問題かな。義務教育の中で憲法をきちんと教えるのは、中学の社会科だと思うけれど、国民主権の問題などどう教えているのかな。若者が声を大にして、安倍元首相の在任中の様々な行いは、憲法違反だと言うようならいいけれど。ま、60年安保世代の生き残りばーちゃんの愚痴だね。

さて、10ページと11ページの日本国憲法前文。この本を買ったときに読んだ名残というか、赤線が引いてあるが、ほとんど全部赤くなっていますね。


戦争に負けて、戦地や空襲で多くの身内や財産を失い、途方に暮れていた国民に、この憲法はどう映ったのだろうか。新憲法に希望の光を見出したか、崇高な理想を掲げているが、そんなことより今日食う米がないことを怒り、悲しんだか。その辺りのことはよくわからないけれど、でも、今読み返しても素晴らしいと思う。特に、憲法などあって無きがごとく憲法を踏みにじり、現憲法のおかげで今の自分があることなど忘れて、軽々しく「憲法改正」をわめきちらす政権与党やそれを支持する人々には、76年前、焦土と化した日本で、平和の理想を掲げた日本国憲法が生まれたことを、その精神を述べた憲法前文を繰り返し繰り返し熟読してもらいたい。此の前文は、本当に、読めば読むほどすばらしい。日本政府は安倍元首相の国葬問題など考える暇があるなら、憲法前文を熟読し、それに沿った外交努力をすべきだ。前文の結びは以下のとおり。

「われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。

 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」(🌻 原文は、旧かな使いなので、誓うが誓ふとなっています。あえて原文のママにしました。🌻)

🌻 お忘れかもしれませんが、🌻の印は、このブログの筆者、つまり「プロテアナオコ」のことです。地の文は、断らない限りプロテアナオコなのですが、特に🌻印のある文は、プロテアナオコの言葉ですよと念をおしているということです。🌻

🌻 今7月23日(土)です。昨日のブログを読み返したら,何箇所かに誤字発見。恥ずかしい限りです。現在のものが最終稿。以前の誤りを直しました。しかしまだ、あるかもしれません。ご指摘くださればありがたいです。よろしくお願いします。