2022年7月17日日曜日

NO.603〜2022年7月17日(日)〜前川喜平さんの本音のコラム〜

 🌻 7月17日(日)東京新聞朝刊「こちら特報部」の「本音のコラム」。前川喜平さん(現代教育行政研究会代表)のタイトルは、ズバリ!

「国葬には反対だ」


全文書き移します。(文字色は🌻の考えです)

 なぜ故安倍晋三氏を国葬にするのか、全く納得がいかない。葬儀は弔いの儀式だ。弔いとは死者を悲しみ悼むことだ。悲しみ悼むのは人の心だ。国が葬儀をするということは、国民こぞって悲しみ悼めと要求することだ。それは国が人の心に押し入り、人の心を動員することだ。僕は自分の心を動員されたくない。だから国葬には反対だ。特に安倍氏の国葬には大反対だ。憲法を破壊し、日本の立憲政治を堕落させた人だからだ。

 岸信介氏も含め歴代首相経験者の葬儀の通例である内閣・自民党合同葬なら、僕の心までは動員されないから、そこまで反対はしない。

 岸田首相が挙げた国葬の理由は、どれもこれも理由になっていない。「憲政史上最長」の在任期間が国葬に値するとは言えない。戦前最長だった桂太郎は国葬になっていない。「国内外から幅広い哀悼、追悼の意」というが、多くは社交辞令、外交辞令だ。「日米基軸の外交」は戦後の首相全員に当てはまる。「日本経済の再生」は事実に反する。「暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜くという決意を示す」というが、安倍氏を追悼することがなぜ民主主義を守る決意表明になるのか。

 国葬の本当の理由は、自民党内の親安倍勢力を繋ぎ止めておきたいという党内政治だ。国民を巻き込まないでくれ。


🌻 前川さんのご意見、大賛成。さすが前川さん、大変わかりやすく、かつ説得力のあるお話。このご意見に対する岸田首相の反論をきいてみたいね。🌻