2021年5月14日金曜日

105.山口香JOC理事へのインタビュー(5月12日東京新聞朝刊)

12日(木)の東京新聞朝刊6面はすっごくおかしかった。同じ新聞の同じ紙面に、こうも毛色の違う記事が載るなんて。

*左側3分の2にはJOC理事を務める山口香さんの、「開催意義、説明できない」という至極まっとうな、発言。その右側3分の1には、なんと、まだ居座っていたのかと思った「太郎の国際通信」。後味良くするために、バカバカしいほうから。

*太郎様のタイトルは「ニアミス『UFO』の正体は?」というもの。今現在、国際的に問題にしなければならないことは掃いて捨てるほどある。そんな中で、ジャーナリストという肩書きの太郎様は、こともあろうに『UFO』ですか。東京新聞読者の友人が「プロテアナオコさん頭から湯気出して、卒倒していないかしら」と心配の電話をしてくれたほど。いやまったくひどい話。最近の東京新聞社会面には、かの望月衣塑子記者の骨のある記事が多くなってよかったなと思っていたが、『UFO』とは?

*まっとうな話のほうは『五輪リスク』という随時掲載のインタビュー記事。顔写真あり。

山口香さんへのインタビュウ聞き手は吉光慶太記者。記者の言葉は、日本オリンピック委員会(JOC)の理事で、元柔道世界王者の山口香さん(56)が本紙のオンラインインタビューの応じ、コロナ禍での五輪開催について「意義や価値を説明していない」と指摘。反対が強い中ですれば「大会が負の遺産として残る可能性がある」と警鐘を鳴らした。記者の質問は次の通り。*現状をどい捉えるか *国際オリンピック委員会(IOC)が選手団にワクチンを無償提供する。*五輪は感動を共有できる価値がある、との声がある。*開催された場合、どういう意味を持つ大会になると思うか。

*記事全体を書き写すことはできないので、最後の質問への山口さんの答えを。

開催に突き進む意義や価値を国民に伝え、感じさせることができなければ、負の遺産として残る可能性がある。結果として感染拡大につながれば、アスリートや五輪への反発につながりかねない。五輪後のスポーツを考えたときに、開催がプラスなのかマイナスなのか良く考える必要がある。