今日、5月3日憲法記念日。朝早く、毎日、東京の朝刊1面を見て見出しを見比べ、内容について考えを書こうと思っていたが、旧友から懐かしいメールが来た。そのメールに左の写真が添付されていた。バングラディシュのテラコッタの鉢とのこと。
旧友のメールには、野鳥の会から購入したものとあり、それによって、アジアの現金収入の少ない女性たちを支援することになるという。素晴らしい活動ですね。
ところで、今朝の計画とは違って、今日の本題は中学公民教科書を書き写すことにした。
夫は20代から中学社会科教科書執筆に携わってきた。今日書き写したのは、
<平成9年度用 中学社会 公民的分野 文部省検定済 発行所日本書籍株式会社 著作者 堀尾照久 高柳信一ほか14名>
とあるもので、夫がかかわった最後のものだ。そのあと夫は病に倒れ2004年6月29日に亡くなるまで、教科書執筆の仕事はできなかった。
* No.88と89に書き写したのは、上記教科書の『おわりの章』。教科書の219ページから222ページまで。私はここを何度も読み返している。私が中学3年の時、こんな文章に出会ったらどんなに良かっただろうと今81歳にして思う。
* 現在の公民科教科書の締めくくりはどんな内容になっているのかしら。思えば、日本書籍という会社も無くなってしまった。夫は今の世を今の教育界をどんな思いで眺めているだろうか。今、彼がいたらどう言ったかしらなどとも思う。
* なおその昔、1948年と49年に文部省は「民主主義」という教科書を発行した。その目次だけ写しますね。
*第1章 民主主義の本質*第2章 民主主義の発達*第3章 選挙権
*第4章 多数決*第5章 目覚めた有権者*第6章 政治と国民
*第7章 社会生活における民主主義*第8章 日本における民主主義の歴史
*第9章 日本国憲法に現れた民主主義
*第10章 民主主義のもたらすもの *補章