毎日新聞8月4日(木)夕刊「特集ワイド」の精神科医「斎藤環さん」のウクライナ侵攻問題に関する論考は、今まで読んだ中で最も納得でき、感銘を受けた。
上東麻子の署名記事だから、上東さんが取材し記事にしたのだろう。リード部分はこうだ。
憎悪という心の病を取り除けば戦争は終息へと向かうのだろうか。ロシアによるウクライナ侵攻から5ヶ月がたち、この問いをぶつけたい精神科医がいる。その人は、筑波大教授の斎藤環さん。人間の心と長年向き合ってきた斎藤さんに、戦争の抑止について聞いた。
というわけで、この論考のタイトルは
精神科医・斎藤環さん「心」で読むウクライナ侵攻
大見出しの
戦争止める「個人の尊重」
憲法9条の文化 日本は守るべきだ は、
斎藤環さんの論考の中核をなす言葉。
日本国憲法第9条の文化を日本は守るべきだという斎藤さんの重い言葉を、9条を捨てて戦争のできる国にしょうと画策する政治家ならぬ政治屋の諸氏はどう受け止めるか。
私たち国民は、日本国憲法を前文から熟読し、そのすばらしさに自信を持ちたい。記事の結びを書き写します。
「本当の平和主義者は、戦争と聞いただけで生理的な反発を感じる」とフロイトは説いた。本当の平和主義者。それは日常に潜む暴力に目を向け、その負の芽を摘んでいく人をいうのだろう。暴力に抵抗する感性を普段から養うことが、戦争の抑止につながる。斎藤さんはそう考えている。[上東麻子]
🌻 私の要約では全体の趣旨がうまく伝わらないかもしれませんね。もし毎日新聞を購読なさっていない方は、図書館などでお読みくださることをお勧めします。私は、素晴らしい論考だと思いました。🌻