* 菅政権の黄昏、ホモサピエンスも黄昏、季節は秋、我が家の小さな庭もあれだけ勢いを誇ったドクダミ一族もほぼ姿を消し、ここ数日の冷雨のおかげで秋模様になりました。季節の変わり目になると、どういうわけか、私は、百田宗治の「にれの町」という詩を思い出します。
<見わたすかぎりの ささ原や、沼や、湿地や、林のなかに、高いにれの木が一本あった>で始まり、最後は、<北海道の 札幌の町が こうしてできた>で終わる長い詩ですが、その途中、季節が巡る様子を描いた後に、こんな一節があります。
<そんな 自然を のせたままで、地球は あきないで、なんど、太陽のぐるりを まわったことだろう>
そして、これからその大自然の中に、にれの木が見たこともない人間が現れるわけですが、人間が現れる前の長い長い時間、地球が何度太陽の周りを回ったか、気の遠くなるような時間のあとで、人間が現れそしてあっという間に地球そのものを壊そうとしている、罪深い人間たち。悲しいけれど私もその一人。
それでも、季節のめぐりはありがたく嬉しい。というわけで、我が庭の小さな秋を。
上から、藪みたいになっている
ミズヒキ
よく見ると赤と白の花でまさにお祝い事に使うミズヒキなんですね。。
ヤブラン ムラサキシキブ
ムラサキシキブの実は、ようやく緑から紫になりかけたところ。もう少ししたら美しい紫になるでしょう。