2021年9月18日土曜日

NO.273 9月18日という日


 



















写真は、9月15日(水)毎日新聞朝刊の記事です。

<先週末の「9.11」は発生から20年、今週末の「9.18」は90年になる。ともに世界史を変えた大事件だが、後者への関心はどうしても薄らぐ。学び直しがいる。>

 この書き出しを読んで、すぐに9月18日の世界史を変えた大事件を思い出せる人はどのくらいいるのかしら。90年前のことといえば、私も生まれていない。しかし、「柳条湖での満鉄爆破事件、満州事変勃発の始まり」については、子どもの頃から聞かされもし、自分で学びもしてきた。15年戦争という言葉も身にしみている。しかし、現在では「15年戦争」という言葉でさえもしかしたら死語になりつつあるのかも。歴史に学ぶということはよく聞くが、人類は本当に歴史に学んでいるのかしら。

 話は違うが、私は、1981年11月26日私の42歳の誕生日を期して「不定期刊一人新聞GomamenoHgisiri   略称GH(1号分は当時の紙の大きさでB4 一枚)  の発行を始めた。現役の教員として、学級だより、学年だより、職場新聞などなどを発行してきたが、自分一人の意見発表の場が欲しいなと思って、始めたのだった。夫も大賛成、一人新聞ではあるが、次第に、二人新聞というより、夫が編集長で、私は一介の記者みたいになっていった。それはともかくGHは、夫の介護のために私が退職したことで、1994年4月9日ひとまず終了。その後も夫婦で様々な形での個人新聞を発行し続けました。

 前置きが長くなったが、1986年9月15日発行のGH NO.144号、全文夫が書いたもので、1931年9月18日という見出しが躍っている。

* 1931年9月18日、日帝関東軍は、瀋陽(旧奉天)郊外の柳条湖で、南満州鉄道を、自ら爆破し、直ちにこれを中国軍のしわざであるとして、その地の中国軍本部に不意打ちをかけ、これが45年8月に至るまでの「15年戦争」の発端となった。明治以来の侵略行為を本格化するきっかけをつかむための、軍部・参謀本部・「桜会」と称する右翼団体共謀のデッチアゲ事件であった。見抜く眼をもたず、くいとめる力をもたなかったことが、その後の悲劇へと発展した。一連の藤尾発言やこれを支持する「国民会議」一派やその下部機関「朱光会」の動き、真珠湾攻撃を賛美する源田論文を掲載する「自由新報」の動き等々、これらいっさいを促す中曽根路線は、右の事実をおおいかくそうとするものである。なんのためだろうか?(後略)