2021年9月11日土曜日

NO.263  今日9月11日赤旗を読んで思ったこと


 この写真1983年の東京都内公立中学校3年生の修学旅行の写真です。場所は奈良。この写真をご覧になってのご感想は?

なぜ今、38年も昔の写真を掲げたのかと不思議に思われるでしょうか。その答えは生徒たちの服装にあります。誰一人制服姿ではありません。

実は、この学校は、制服のない公立中学校なんです。1983年当時、日本全国の公立中学校で、制服のない学校はどのくらいあったのでしょうか。多分極めて珍しいことだったのでしょうね。

なんでこんな昔の話を持ち出したのかと言いますと、今日、9月11日の「しんぶん赤旗10面に以下のような記事が載っていたからです。

38年も前、制服もやかましい校則もない公立中学校が存在したことを、この記事にあるような意見を寄せた中高生に知らせたいですね。そして、プロテアナオコ(このブログの執筆者、つまり私です)の、2017年11月17日毎日新聞に掲載された投稿も読んでもらえたら嬉しいなと思います。


「黄色い髪」読んでください 

2017年11月17日毎日新聞「みんなの広場」 村田尚子・無職77歳

12日に日曜版の松尾貴史さんの「ちょっと違和感」(東京本社版)や「みんなの広場」の大学生の投稿「がんじがらめの校則に疑問」を読んで、干刈あがた著「黄色い髪」(1987年12月朝日新聞社)を思い出した。この本の274ページ「東京の区立中学で、制服とか髪型規制なんかなくて、体育祭も文化祭も生徒の自主運営でやっている学校があるんだそうです」という箇所がある。この学校は東京都杉並区に実在する公立中で、当時亡夫が勤務していた。久しぶりに亡夫の遺品から84年3月の卒業アルバムを取り出した。クラスごとの記念写真、3年間の授業や学校行事、修学旅行などすべての写真に写っている生徒たちのカラフルな服装。33年前にこんな中学が存在したのに、なぜ今ごろ、頭髪検査だの黒く染めろだの、スカート丈の規制だのというばかげたことが行われているのか。このような校則のある学校の先生方には、ぜひ「黄色い髪」をお読みいただきたいと思う。

😡 この投稿からもすでに4年がたった。それなのに、今日の赤旗の記事のような現実があるとは!!!服装や髪型は基本的人権の一部。それさえ理解できない教師がいるとしたら、教師たる資格はない。教育の根幹は子ども達の人権保障だ。軍国主義国家、独裁国家ならいざしらず、21世紀も21年目の現在、くだらない校則に血道をあげるなど即刻やめて、子どもたちの人権保障に全力を傾ける教師であってほしい。