2021年4月2日金曜日

50.やまゆり園での聖火の採火

 *今朝9時半予約の歯医者に行く途中、時間が早かったので、コンビニで、普段読んでいない朝日新聞を買って歯科の待合室で読んでいたら、投書欄に「やまゆり園での採火再考必要」との投書が載っていた。やまゆり園でオリンピックの聖火リレーの採火をするという。そのこと自体迂闊にも知らなかったので、帰宅後ネットで調べたら、次の記事を見つけた。

 朝日新聞デジタル 2021.3.31 19:33

やまゆり園で聖火を採火へ 遺族「想像もせず.......驚き」

 パラリンピックの聖火を採火する場所として、2016年7月に障害者と職員ら45人が殺傷される事件が起きた相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」が選ばれたことには異論も出ている。主催する相模原市が神奈川県に提案し、協議で決めたという。本村賢太郎市長は3月29日の会見で「事件を風化させず、誰ひとり取り残すことのない共生社会実現への誓いを込めて実施したい」と説明。利用者の家族会には説明したが、遺族には連絡を取っていないといい、「今後ご理解が得られるよう話していきたい」と述べた。県の担当者は「痛ましい事件が起きた場所なので、厳かに実施していただきたい。共生社会の実現に向けた式典になるよう市と連携していきたい」とした。事件で犠牲になった美帆さん(当時19)の母親は代理人弁護士を通じ、「想像もしていなかったので驚きました。言うことはありません」とコメントした。

 障害がある人の暮らしを追った作品を撮り、事件で重傷を負った尾野一矢さんと交流を続ける映画監督の宍戸大裕さん(38)「言葉を失った」と憤る。「19人が殺され(軽傷も含め)27人がけがを負わされた場所。人を弔い、悼む場所であって、決意を発信するために利用してよい場所ではない。スポーツのお祭りであるパラリンピックにつなげる理由が見つからない」と話す。「本気で共生社会をめざすなら、障害のある当事者と一緒に決めるべきだ」と再考を求めている。

 今日、4月2日の朝日新聞朝刊「声」欄には、次の投書が載った。

< やまゆり園での採火 再考必要 無職 片桐 亜樹子(神奈川県 41)>

* 津久井やまゆり園(相模原市)で東京パラリンピックの聖火を採火する方針とのこと。誰がこのようなことを言い出し、それを了承した人たちは誰なのかと、瞬間的にものすごく不快な気持ちになりました。* 私は東京五輪・パラリンピックの開催には賛成です。しかし、「あらゆる差別をなくし、共生社会実現へのメッセージを発信したい」との相模原市の発表には、どのような形で、言葉で、そのようなメッセージを伝えられると考えているのかはなはだ疑問です。やまゆり園を選んだ背景として、19人の命が奪われ、多くの人が傷つけられた現場であることと、その事件の背景や根深い問題をどれだけ説明できるのでしょうか。*あの事件の後、少なからず、自分たちの生活に不安や葛藤を抱き、怖い思いをした障がい者や保護者がいます。事件当時「生産性の多寡で優劣がつけられる社会」で私たちは生きていると問われ、多くの人が正しい答えを探しながら「もやもやとした後ろめたい気持ち」を抱えたように感じます。その事件現場をにこやかに、華やかな気持ちで眺められるものでしょうか。もう一度、よく考えていただきたいと思います。(*は、朝日新聞紙上で改行されているところ。ブログ筆者)

*ブログ筆者のこの問題に対する感想は、よくもまあ、こんな人でなしのことを考えたものだ。「共生社会」のなんたるかをな〜んにもわかっちゃいない、連中が考えそうなことだ。私の意見はオリンピック・パラリンピックは、もう結構。やめてもらいましょうということです。