2021年4月26日月曜日

77.ゲルニカそしてチェルノブイリ、東電原発事故

* 昨日は、チェルノブイリに関する投稿でした。

*今日、4月26日という日は 1937年4月26日ヒトラー(ナチスドイツ)による「ゲルニカ」爆撃の日。そして 1986年4月26日午前1時23分ソ連のチェルノブイリ原子力発電所が爆発した日、奇しくも同じ日に人間が起こしたことだった。

* 「ゲルニカ」は、相手国の軍隊ではなく一般の市民、人間以外の生き物すなわち動植物や自然そのものすべてを焼き尽くす空爆「無差別爆撃」の始まりだった。その後、日本による中国(重慶、上海、南京など)爆撃、そしてアメリカによる東京をはじめ各都市への爆撃、そしてついには1945年8月6日広島、9日長崎への原子爆弾による無差別爆撃となった。戦争での無差別虐殺兵器として登場した原爆は、その後核ミサイルに進化(!?)し、地球全体を破壊するほどの力を持つ兵器となった。

* 原子力という悪魔の火を手にしたホモサピエンスは「原子力の平和利用」の名の下に「原子力発電所」へと進みついには86年4月26日チェルノブイリでの大事故を起こす。世界各国はそれに懲りもせず国内に原発設置をし、日本も負けじと原発に力を入れる。どこの誰が言ったことなのか「原子力明るい未来のエネルギー」を町中に掲げて開設した「東京電力福島第一発電所」。2011年3月11日、地震と津波が東日本を襲い、「明るい未来のエネルギー」を生む発電所は手のつけられない残骸と化した。チェルノブイリは教訓にならなかったのか。教訓にしようという意志を持たなかったのか。チェルノブイリは事故から35年経った現在も廃炉は進んでいない。

*それにもかかわらず、地球温暖化解決のためと称して、日本国政府は原発推進路線を進んでいる。狂気の沙汰としか言いようがない。コロナ禍が収束する見込みは立たないなかで、オリンピック・パラリンピックを強行しようとしている、原発推進、オリパラ強行根っこは同じと見る。口を開けば「国民の命云々」と言いながら、自分はコロナにかからないと自惚れ、オリパラで大儲けできると考えている連中がいるということだ。ホモサピエンスの黄昏。