2021年4月14日水曜日

64.私は騙された!?

  過信は禁物、驕りを警めよ、ということかな。世間によくある様々な詐欺事件。テレビなどで報道されるたび、なんで騙されるのかなと、騙される人を半ば軽蔑していた私。カミサマが、そんな私を戒めたのか。 

 きのう4月13日11時46分、ドアホンが鳴った。何気なく画面を見ると若い男の姿が映って「駐車場の件ですが」という。ここからが私のトロイところ。「はい、じゃあ出ます」と言って玄関に出てドアを半開きにしてしまった。見知らぬ青年がいて、「パーキングが満車の時、おたくの駐車場貸してもらえますか」と言う。一瞬何を言われているのかわからなかった。

 「駐車場の件」と言う言葉にすっかり騙されてしまったのだ。というのも、我が家の周りは私道で、その一角に私道の持ち主共有の駐車場がある。時々、その使い方や施錠のことなどで私道の管理当番の人から話が持ち込まれる。今度もその件かと思ってしまって、深く考えずに玄関を開けてしまったのだ。まさかおたくの駐車場を貸してくれなどという話だとは。

 そこでやっと変だなと思って、「名刺か何かお持ちですか。」というとないと言う。「こんなこと頼むのに名前も言わないなんておかしいですよ」というと、ぶっきらぼうに「鈴木です」という。そして、車を持ってますか?」などとも言う。「そんなこと言う必要はないし、ともかく空いている時でも他人に貸すことはしません。この話は区役所に報告しますから。」というと、「ご勝手に!」と捨て台詞を残して帰って行った。

 なんとも気持ちの悪い話。すぐ区役所に報告したら、そうしたことへの対応は警察にと言われ、杉並警察署に電話。住所氏名年齢家族構成連絡用電話なども聞かれたが、係りの人(名前を名乗られたが聞き取れなかった)は親切に対応してくれた。住所に近い交番も教えてくれて、パトロールをしてくれるとのことだった。

 そこでの話で気になったのは、駐車場探しでなく、家族構成の下見(後で泥棒に入るため?)かもしれないと言われてたこと。インターホンがあるなら玄関の鍵を開けず、ドアチェーンも外さずに、インターホンで対応するようにと注意された。

 今まで、知らない人(名も名乗らない人)の場合、玄関まで行かなかったのに、今回は「駐車場の件で」という一言で、うっかり出てしまった。全く、迂闊な話だった。金輪際、「私は騙されない」などと威張らない!騙される人を馬鹿にしない!そう誓う。ドアホンには録画機能もあるので、きのうの青年の姿はスマホで写し、パソコンに保管した。