2021年4月10日土曜日

59.丸木俊さんの絵(丸木美術館発行の絵葉書)




 丸木俊さん、そう、あの丸木美術館にある原爆の図を描いた人。あの人がこんな愛らしい美しい絵を描いていたのを知らなかった。全く知らないことが多すぎる。81年生きてきて何ほどのことを知ったのか、何ほどのことを理解したというのか。この世に未練はないなどとうそぶいているけれど、せっかく生まれてきて、本当に朝露の一滴ほどのことも知らず理解せずにおさらばするのはあまりにももったいないと今頃気付いても遅いなあ。でも、まあ、ゼロよりは1ミリでも0コンマ5ミリでも知ったりわかったりしてよかったと思う他ないかな。
 この丸木俊さんの絵の絵葉書を、このところ続けて送ってくれた友人がいる。ありがたい。こんな美しい絵を描く丸木俊さんだからこそ、いっそう原爆の絵を描かずにはいられなかったのだろうと思う。可愛らしい少女や可憐な花たちを愛するからこそ、可愛らしいもの美しいものを根こそぎ焼き尽くした原爆を許せない、許せなかったのだろう。

 それにしても、日本の政治家(政治屋というべきか)は、なんと情けないのだろう。原爆を2度も落とされながらなお76年もその落とした国のいいなりになって揉み手をして生きてきた。原爆を落とした国の「鉄の暴風」によって、小さな島の人々が阿鼻叫喚の中、命をおとしたその亡骸の埋まる土をさらって原爆を落とした国の軍事基地を作るという。その土の中にある亡骸が我が親我が子我が兄弟姉妹だったらという想像力さえない輩が、この国の首相以下政権を担う人々なのか。
 
 今日の毎日新聞朝刊21面「辺野古埋め立て用土砂採取計画 都内の若者ら反対の声」というまっとうな記事が載っている。全国の若者たちが反対の声をあげ、5日〜9日にオンラインで勉強会をして、その模様がYouTubeに投稿され「東アジア平和行進  Peace Walk East Asia」のチャンネルで視聴できる。」と載っている。若者の動きに拍手!