2021年4月16日金曜日

66.何度でも言う、オリンピック中止を!

 * 今年の東京オリンピックは、中止!世界中の本音は「中止」だろう。何が何でも実施とは誰が言っているのか、またなぜそんなにしてまで実施したいのか。プロテアナオコは2月27日の「一寸先は闇」で、小笠原博毅、山本敦久編「反東京オリンピック宣言」を紹介して、今年の東京オリンピックは中止すべきと書いた。さらに翌28日のブログで、吉見俊哉著「五輪と戦後〜上演としてのオリンピック」を紹介してさらに中止を訴えた。

*それから一月半あまり、今年のオリンピックを取り巻く状況はどうなったか。誰が考えても、もう中止しかない状況ではないか。すでに大金をつぎ込み(総額いくらつぎ込んでいるのか私にはわからない、メディアもきちんと報道していないのではないか)、内外を問わず多くの人が本音では、今年の開催は無理だと思っているにもかかわらず、誰の音頭で突き進んでいるのか知らないが、相変わらず「中止」の決断が下せないでいる。1日決断を遅らせることで多分、莫大な無駄金を捨てることになるだろう。

*コロナ問題で、目の前に日々の暮らしに苦しむ人々がたくさんいるというのに、「コロナに打ち勝ったオリンピック開催」などと寝言を言っている場合か。

*今月14日(水)の東京新聞社説は「原発汚染水〜不安は水に流せない〜」「普天間合意25年〜辺野古抜きの変換さぐれ」の二本を掲げた。この二つだけでも、オリンピック開催の何倍もの緊急課題だ。オリンピック開催など言うなれば不急不要だ。そもそも東京オリンピック開催は、どこかのだれかさんの「アンダーコントロール」という寝言から始まったのよね。その誰かさんは、今では知らんぷり。

*言いたいこと言うべきことは山ほどあるが、混迷の今の世にいつも思い出すのは、誰が言ったか、本当に真実をついているなと思える次の言葉。

「今だけ金だけ自分だけ」本当に誰の言葉なのかな。

*今日の締めくくりはやっぱり東京新聞4月14日夕刊6面に載った小笠原博毅神戸大教授の論考。<「五輪本来の理念」は幻想である」>この論考は、私には本当に目から鱗だった。長文なので、ここに書き写すことができないのが残念だが、なんとか手に入れてお読みいただきたいとおもいます。とにもかくにも「コロナに打ち勝った印のオリンピック」などというものは存在しないのだ。今年のオリンピックを中止して全力でコロナ禍から立ち直り、安堵の秋を迎えることができたら、それこそ「コロナに打ち勝った日本」と世界中から賞賛されるだろう。


             太陽ツツジ