2021年4月10日土曜日

58.午前3時半の辺見庸

辺見庸ブログ * 最近1日の時間割(かな?)がめちゃくちゃで、精神状況が狂ってきたのかなとも思うけれど、どう過ごそうと別に他人に迷惑かけるわけじゃなし、『清く正しく美しく』なんてちゃんちゃらおかしい。今、午前3時半、トイレに起きたついでにちょっとPCで辺見庸ブログ(ほとんど毎日見ている)を覗いたら「もの食う人々」(角川文庫 1997年6月20日発売)が40刷になるようだ。「もの食う人々」懐かしい!1994年、共同通信社から単行本が売り出されたとき、私は買って一気に読み、以来、辺見庸のファンになった。一度だけだが講演会にも行った。

* 書棚から「もの食う人々」を取り出してきた。奥付を見ると、私が買ったのは第7刷(1994年7月16日発行)だった。(関係ないけど、94年3月に私は退職している。夫は既に退職していたがまだ元気でもっぱら庭造りに精出していた。今私がブログに載せる庭の写真はその頃の彼の仕事の賜物........って、スミマセン話がそれるのが私の悪い癖で!!!)第1刷発行は1994年6月8日とあるから、3週間あまりで7刷まで行ったのね。すごい売れ行き!

* この本の最後に「本書は共同通信が1993年3月から94年3月まで、全国加盟各新聞に週1回配信した国際通年企画「もの食う人々」(全51回)に加筆し、一部を修正したものである。本文中の各国情勢、固有名詞、登場人物の肩書、年齢、価格などは、細かな記録性を重視したため、取材、執筆当時のままとした。一部を除き敬称を省略した。」とある。今読むとまさに歴史の証人。

*表紙の帯に きたるべき飢渇の日のために 

バングラデシュで、旧ユーゴで、ソマリアで、チェルノブイリで............人々はいま、何を食べ、考えているか。熟達の記者・芥川賞作家の著者が、世界の飢餓線上を彷徨い、ともに食らい、語らい、鮮やかに紡いだ、驚愕と感動のドラマ。現代報道の壁を突破し抜いた、世紀末の食の黙示録。

とある。

*20世紀末の黙示録を読み、21世紀初めの今、既に世紀末的様相を呈している世界をどう考えればいいのか............。