2021年7月1日木曜日

167.ワクチン接種の副反応

* ワクチン接種の副反応は、大したことはないと思いますが、昨夜は全体に疲れたのと、接種部位の周りの筋肉痛がかなりひどかった。今朝は熱も36度4分くらいでしたし食欲もあり気分も悪くないので、副反応としては、軽い方でしょう。午後1時からNHKBSプレミアムで懐かしの名画「カサブランカ」を見ました。いつ見ても、何度見てもいいなあ。でも、この映画ができたのは1942年、第二次世界大戦中!ナオコちゃんは3歳です!

* 私は大学時代、貧乏学生で、3箇所の家で週2日ずつの小学生の家庭教師、つまり月曜から土曜まで夕方から2時間のアルバイトをしていたので、遊ぶ暇はなかったけれど、寸暇を惜しんで名画座で、欧米の映画を見まくっていました。カサブランカはその筆頭の名画!ハンフリー・ボガードの良さは、若い頃はよくわからなかったけれど、年取ってから見るとセリフの良さとともに魅力的。イングリッド・バーグマンは昔も今も惹きつけられる。が、何と言っても内容ですね。

* NHKBSプレミアムはたくさんの名画を字幕で放送するので、本当に楽しみ。現世の憂さをひととき忘れます。若い頃、薄汚いけれど安いのが魅力の名画座で、時には奢って封切館での名画を見まくった。チャップリンの数かず、ジェラールフィリップの「赤と黒」「モンパルナスの灯」ヘンリーフォンダの「荒野の決闘」や「ミスターロバーツ」「12人の怒れる男」「怒りの葡萄」晩年の彼とキャサリンヘプバーン共演の「黄昏」なども。グレゴリーペックとオードリーヘプバーンの「ローマの休日」や「アラバマ物語」「大いなる西部」、これらはほんの序の口。数えあげればきりがないが、経済的にゆとりのある同級生たちが夏はテニス冬はスキーに興じている時に、私はもっぱら家庭教師の帰りに安い映画を見ていた。また古書店で映画関係の本を買い漁ったし名優のアルバムもずいぶん買った。その頃の世界的大スターはすでに皆冥界入り。少し前まで毎日新聞に「あの頃名画があった」という連載記事があったと思うが、81歳の独居老人にとっては、青春時代の名画が本当に懐かしい。テレビで今それらを見ることができるのは幸せ。

*ワクチン接種の副反応でだるい体を持て余して、古い名画を楽しんだが、現実に目を向けると、もう目を覆いたくなる惨状だ。とくに政治がひどい!世界中の政治の動きを見ていると、本当にもうホモサピエンスの黄昏を実感する。今日見た「カサブランカ」には人間が人間の素晴らしさがえがかれていた。音楽もよかった。現世では、一時憂さを忘れさせてくれるのは「ショウヘイ・オオタニ」かな。あのすがすがしい顔は、権力者と対極だね。