📘 東京新聞7月24日(土)書評欄より 📗
オリンピック反対する側の論理
ジュールズ・ボイコフ著
1970年生まれ。米パシフィック大教授。バルセロナ五輪のサッカー米代表。
井谷聡子、鵜飼哲、小笠原博毅監訳
作品社 2970円
書評のタイトルは 巨大な怪物を止めるには
この書評の筆者は、山本敦久(成城大教授)
書評の最後の段落を書き写します。
大会収益の4・1%しか還元されないアスリートたちの労働と象徴制も略奪される。だがアスリートたちの声が去年、五輪の延期をもぎとった事実がある。アスリートには力がある。黙ってプレーしていればいいという時代は終わった。五輪からスポーツを切り離す。スポーツを社会のなかに引き戻す。それが「反対する側の論理」を組み立てる新たな契機となるのではないか。五輪中止を求める一般の人々、草の根活動家、研究者、そしてアスリートたちからなる複合体が反対側の主人公となるべきだー反対する側の論理を唱えるボイコフ自身が「元オリンピアン」なのだから。
* 是非買って読みたい *
😡 せっちゃん便り 😡
「絶望の開会式、やけっぱちの国歌」
私には、そう映りました。東京新聞24日1面には、「歓声なき開幕、聖火の輝きどこへ」と。暗い開会式は、バンでミックの今にふさわしいと思います。国歌は、マイノリティの呻き、戦争で災害で無惨に殺された人々の呻きが感じられました。延々と続く入場行進。祖国の想いを衣装にこめて、明るく行進する若者たちがコロナに感染せず、引き帰国できますように。 私はこの期間、何はともあれ感染防止に頑張り、医療関係者の絶望的なご苦労に、祈りを捧げます。
* プロテアナオコは今日からしばらく毎日・東京の新聞を保存し、時間をかけて両紙のオリンピック関連記事を検討していきたいと思っています。*