2021年7月22日木曜日

NO.196 インパール作戦を思い出す

 2回目のワクチン接種をして2日目、特に異常はないが、頭はぼーっとしてるし、元気が出ない。東京で感染者が増えているということだが、そんな中で開かれるオリンピックを考える。

 今回のオリンピックは、太平洋戦争末期の「インパール作戦」と同じだ。普段ネット状況をあまり見ないけれど、「インパールオリンピック」で検索するとざっと10項目以上出てくる。ということで、いまさら私が「インパール作戦を思い出す」というタイトルで書くのも恥ずかしいようなことだが、でもやっぱり、他に言いようがない。日本の政治指導者は太平洋戦争当時と少しも変わっていないんだなということは確かだ。

 私は1939年11月生まれ、この年の9月1日ドイツ軍がポーランドに進撃、第二次世界大戦が始まったのだが、日本軍による、のちに「史上最悪の作戦」と言われることになる「インパール作戦」が行われたのは、1944年3月から7月のことだった。その1年後1945年8月には日本は敗戦ということになったのだが、インパール作戦の頃には実質的には、日本の敗戦濃厚だった。今回のオリンピック開催の経過を見れば、先が読めない、責任者が責任を取ろうとしない、忖度と迎合が渦巻く。結局、多くの兵が命を落として終わったインパール作戦となんら違いはない。

 さらに「いざ始まってしまえば国民は熱狂する。金メダルをたくさんとれば喜ぶ」などと、幼稚園児にさえ通用しないごまかし論調を振りまかれる。そんな日本人だらけなのか。少なくとも81歳白髪ババアのわたしでさえも、そんな屁理屈にごまかされはしない。今回のオリンピックに費やされた費用は、どこから出たのか!何兆円という金は誰が負担したのか。バッハか、菅か、小池か、橋本か、丸川か、そんなはずはない。すべて税金だ。国が負担、都が負担というが、国や都が金を持っているのではない。すベて税金だ。それでも、テレビ放映されれば喜ぶのか。小学生に「感動した」とか「誇りに思う」などと言わせて喜んでいていいのか。

 オリンピックの陰で、赤木ファイル問題はどうなっているか。原発被害者への助けはどうなっているのか。熱海の土石流被害者もオリンピックに喜んでいるか。コロナで今にも命の灯が消えようとしている人が、ことしのオリンピックを喜ぶか。私は具体的には何の行動もできない。去年の怪我の後遺症で、あちこちのデモにも参加できない。しかし、テレビやパソコンでオリンピックは見ない。カネまみれ、権力まみれのオリンピックなど何の興味もない。

 オリンピックは 開会式の前に、撤退すべき。インパール作戦の轍を踏むな。心の底からそう思う。


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