2021年7月5日月曜日

172.何度でも言う「オリンピック中止!」と。

 * 都議会議員選挙結果は各新聞で取り上げている。何にも希望の持てる結果じゃない。オリンピック2020は2021になったが、主催都市は東京なのに、新しい都議会議員は、どうするつもりなのか。1日も早く中止をはっきり言うべきだ。

*毎日新聞夕刊「特集ワイド」に、作家の赤川次郎さんが登場している。

特集ワイド

沈黙してはいけない 読者欄で「五輪中止を」、作家・赤川次郎さん 開催判断もコロナ対策も利権優先

 
 世論に押され、東京オリンピックは無観客となるのか。開会式では観客の上限1万人のほかに大会関係者らが入場できる別枠が用意されるという。その「別枠」なるものを嫌うベストセラー作家がいる。赤川次郎さん(73)は五輪の開催に納得できず、思い余って朝日新聞の読者投稿欄に一文を寄せた。さっそく赤川さんと会う約束をした。

 6月6日の朝日新聞朝刊。くだんの紙面を開くと、<赤川次郎>の名前で<五輪中止 それしか道はない>とあった。一瞬、ご本人かどうかといぶかしんだが、職業は作家というから間違いない。だが、赤川さんなら紙面をもらって寄稿することだってできたのでは。まずはそう聞いてみた。「特別な立場ではなく、一市民としての意見を載せたかったということです。この欄なら、頼まれたのでなく自分から進んで書いたことが一目で分かりますから」。掲載翌日から、知り合いに会う度に「見たよ」と声を掛けられた。「勇気があるね、とも言われましたが、それほど思い切ったことですかね?」と首をかしげる。

 そもそも、スポーツとは健康な生活を目指すものではないのでしょうか。何よりフェアであることが求められるのに、国によって感染状況や練習環境が異なる。与党にも運営側にも、むちゃだと思っている人もいるはずです。それが開催を止める力にならない。五輪の開催もコロナの感染対策も根っこは同じで、利権に絡んだことばかりが優先される。よほど巨大な利権が働いているとしか思えません。それが今のオリンピックの正体で、世の中の仕組みだということがつまびらかにされたと言えるでしょう

  日本では、大きな問題が起こると個人の責任ではなく、みんなが悪いという結論になりがちです。終戦後は一億総ざんげという言葉通り、みんなで戦争に向かっていったから仕方ないと言われました。でも、今回の五輪はそうはいきません。私たちの反対を押し切って開催の判断をしたことはこの先、多くの人の記憶に残るはずです